バイスタンダー・トレーニングとは?
「バイスタンダー」とは、医療用語では応急処置や心肺蘇生といった、救助に携わった第三者のことを指しますが、ハラスメントや差別の文脈では、「ハラスメントや差別などが起きた時、その現場に居合わせた第三者のこと」という意味で使われています。
ハラスメントが起きた場合の対策も重要ですが、そもそも「ハラスメントが起きない環境を作る」ことが重要です。ただ、それは知識としてハラスメントや差別を知っているだけでは十分ではありません。なぜなら、そういった言動というのは無自覚に起こりうるものだからです。だからこそ、何かが起きたときに当事者だけでなく周りが一緒に動けることが必要です。
たとえば、人命救助のためのAED(自動対外式除細動器)を使うための研修があるように、AEDの存在を知っていても、その使い方を学ばなければ必要な場面で役に立ちません。同じように、突然目の前でハラスメントや差別などが起きた時に、すぐに動ける「瞬発力」をつけるためには訓練が必要です。
私達は、2021年に日本初のハラスメントや差別に対する実践的「バイスタンダー・トレーニング」を開始しました。このバイスタンダー・トレーニングを通じて、ハラスメントや差別を抑止するための行動指針の共有と、実際に動くためのトレーニングの場を提供します。
こんな経験はありませんか?
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ハラスメントや差別はしてはいけないことだとわかっていても、いざ目の前でそれが起こってしまうと、とっさに体が動かなかった、かける言葉が見つからなかった
ハラスメントや差別的な言動が起きた場に遭遇し、後になってから「ああすればよかったかもしれない」「なんで一言かけられなかったんだろう」「何かできることがあったんじゃないだろうか」というモヤモヤを抱えた
ハラスメントや差別的な言動を受けた時に、「周りの人がなにか言ってくれたらいいのに」と思った
バイスタンダー・トレーニングの導入メリット
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風通しの良い強い組織
誰もが安心して能力を発揮できる組織を目指すことで、心理的安全性が高く、気づきやアイデアをフラットに共有しやすくなります。働きやすい組織は、人材の募集やその後の定着に役立つほか、企業や団体へのイメージやロイヤリティの向上等も期待できます。
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リスク発生への予防と適切な対応
組織を運営するなかで、リスクマネジメントは重要な経営課題のひとつです。そもそものリスクに気づき、未然に防ぐ方法や、万一リスクが顕在化した時の対応方法を知ることが重要です。研修は、参加者が職場に持ち帰って実際に動けるようになることを目指してデザインしています。
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自ら動けるメンバーの育成
組織内で決められたルーティーンだけでなく、自ら考え、判断し、とっさに動けるメンバーが増えます。何かがあった時、一緒に動ける仲間がいることで、安心して動けるようになります。
講師紹介
ジェンダー総合研究所 共同代表
濵田真里Mari Hamada
早稲田大学「ウーマン・キャリアクリエイト講座」講師(2015 - 2022)
内閣府アジア・太平洋輝く女性の交流事業調査検討委員会委員(2016 - 2019)
東京工業大学「スタートアップデザインコース」講師(2016 - 2018)
第8回澤柳政太郎記念東北大学男女共同参画奨励賞受賞(2021)
「女性リーダー支援基金」第1回受賞者(2021)
一般社団法人パリテ・アカデミー主催「女性政治リーダートレーニング合宿」講師(2022)
内閣府「令和3年度政治分野におけるハラスメント防止研修教材」等の作成に関する検討会構成員(2022)
こうち男女共同参画センター主催ジェンダーカフェ講師(2022)
品川区✕清泉女子大学地球市民学科共催「地球市民セミナー」講師(2022)
第18回全国市議会議長会研究フォーラム登壇(2023)
ジェンダー総合研究所 共同代表
安藤真由美Mayumi Ando
Certified Professional Co-Active Coach®(2014)
レゴ®シリアスプレイ®の技法と教材活用トレーニング修了認定ファシリテーター(2014)
青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了(2015)
米国フィッシュ・ファミリー財団JWLI(日本女性リーダー育成支援事業)フェロー(2018)
米国Babson大学Women’s Leadership Program(2018)
女性のためのお金の教養講座/女性のための投資の講座(2019 - )
NPO法人ライトハウス 理事(2020 - 2022)
NPO法人シングルマザーズシスターフッド「シングルマザーのためのマネーリテラシー講座」講師(2021 - )
立命館アジア太平洋大学 社会連携セミナー講師(2022)